4月24日、女優の井上真央が10年以上所属した事務所「セブンス・アヴェニュー」からの独立が報じられた。子役からスタートし昨年にはNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主演にまで登り詰めた実力をもつ井上だが、しかし今回の独立で俄然注目されるのが"結婚"だ。

井上といえば、国民的アイドルグループ・嵐の松本潤と恋人関係にあるのは有名な話。交際は『花より男子』で共演して以降、10年くらいの付き合いで、小栗旬の自宅に2人であらわれたことを同席者に暴露されたり、2013年には「女性セブン」(小学館)が2人の決定的なツーショットを撮影するも、ジャニーズ事務所の圧力で潰されるというトラブルもあった。

そして、2年前にとうとう「フライデー」(講談社)が焼肉デートをスクープ。それ以降は何度も"結婚"が取り沙汰されるようになっていた。
「昨年の大河ドラマ出演以降、井上は仕事を大幅にセーブしています。その上、今回の独立ですからね。今後は母親を社長にして個人事務所を設立し、芸能活動を続けるようですが、井上といえども独立することは芸能界のなかでも風当たりが強い。そこまでして独立を強行したのは、やはり松潤との結婚を見据えたものだとの見方が強い」(芸能レポーター)

遂に井上と松潤の大物カップルが結婚か──。確かに芸能マスコミではこのような見方が強いのは確かだ。その代表が、快進撃を続ける「週刊文春」(文藝春秋)5月5・12日合併号に掲載された「井上真央『そろそろ嵐のコンサートに行きたい』松潤と結婚へ」という記事だ。

同誌によれば、井上は現在、自宅で家族とのんびりと過ごし、家事に勤しんでいるというが、実は今年1月、井上の誕生日に婚約発表をする予定だったというのだ。だが、大河ドラマの大コケで来年1月に延期になったと記事は具体的に指摘している。

また、2人の交際についても、テレビ局関係者からの情報としてこんな具体的なエピソードを掲載している。

「最近とある酒場で、『嵐のコンサートには行かないの?』と彼女に訊いてみたんです。『うーん。そろそろ行きたいかな』って笑っていましたよ。まだ行ったことがないことにも驚いたけれど、観に行ってバレてもかまわないということは『順調なんだな』と思いましたね」

もしこれが本当だとしたら、来年1月、30歳を迎える井上にとっても節目の時に着々と婚約への道筋を整えているということになる。

ところが、「文春」の結婚記事とは真逆の報道をしたメディアがある。それは「文春」と同日発売の「週刊新潮」(新潮社)。同誌の5月5・12日合併号には「『井上真央』謎多き事務所独立の舞台裏 『ジャニーズ事務所のご意向で消滅した『松本潤』結婚』」という記事が掲載されているのだ。

記事によれば、井上が頑に事務所独立を訴えたため、事務所社長が松潤との結婚話が進んでいるのかと、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子副社長に真偽のほどを質し、弁護士を立てての話をしたという。その結果は「結婚はない」ということだった。

「2人の付き合いがすぐに結婚という形に収まることはない。つまりジャニーズとして、今は認めがたいということ。(略)"認めがたい"というのは真央に原因があるというよりは、むしろ嵐が人気絶頂なのと、それに代わるエース候補が見つからないからでしょう」

ジャニーズ事務所の意向だけでない。松潤本人も現在のところ結婚を急いでいないというのだ。

「松潤はライブ演出に長らく携わっているせいか、自身の立場をよく弁えている。今の人気を維持するためには、独身でいた方がいいと"大人の判断"をしているはず。少なくとも結成20周年を迎える3年後まで、結婚は選択しに入らない」

真っ向から食い違う「文春」「新潮」というライバル誌の論調だが、本サイトの取材の結果、信憑性が高いのは"結婚はしばらくない"という「新潮」のようだ。

「来年30歳になる井上はもちろん結婚を望んでいるようですが、しかしそれを現在のジャニーズ事務所が認めるわけはない。事務所内はSMAP騒動以降、ジュリー体制を万全にすべく若返り人事や、社内でのタレント管理なども見直されている時期。しかもジュリー氏にとって自らが手塩にかけて育て、大成功を収めたトップグループが嵐ですからね。なかでも松潤はジュリー氏のお気に入り。飯島三智マネージャーなき後、ジュリー氏は嵐を中心に据えた事務所運営を考えているようですし、そのなかでも人気アイドルの松潤が結婚となれば、大きなダメージとなるのは必至。もちろん松潤本人もそれは十分承知しています。当分2人の結婚はないと見るべきでしょう」

本サイトでは、以前、ジャニーズ事務所に「結婚の掟」があることを紹介したことがある。表立って結婚に反対しないが、「結婚するとこれだけファンが減る。グッズ売り上げが下がる」とデータをちらつかせて、思いとどまらせるという陰湿なやり口だ。もしかしたら、松潤もこうしたデータを突きつけられたのだろうか。

しかし、結婚が難しい、ということになれば、気になるのは2人の関係の行方だろう。

実はこれまでも、ジャニーズのアイドルと大物女性タレントが長く交際し、結婚目前と言われてきたケースはたくさんあった。古くは近藤真彦と中森明菜、東山紀之と牧瀬里穂、稲垣吾郎と菅野美穂、国分太一とaiko、長瀬智也と浜崎あゆみ、相武紗季、森田剛と上戸彩、坂本昌行と中澤裕子......。しかし、その大半は、ジャニーズ事務所の強固な反対で結婚ができないまま、破局を迎えている。

なかでも、中森明菜はマッチとの交際問題をきっかけに事務所から独立したものの、孤立無援になって芸能活動もままならない状態に追い込まれた。井上真央がそんなことにならないよう祈りたい。