Kis-My-Ft2

「追いシャララ☆」が「シャララ狩り!」になった瞬間のキス担超カッコよかったッス




 8月24日に17枚目のシングル「Sha la la☆Summer Time」をリリースしたKis-My-Ft2。デビュー5周年を記念する同作だが、店頭入荷日である23日付けオリコンシングルCDデイリーランキング では、名古屋発のご当地アイドルグループ「BOYS AND MEN」(以下ボイメン)に1位の座を奪われ、約2万枚の差をつけられて2位という結果であった。これまでリリースしたシングル・アルバムはすべて1位を 獲得しているため、この結果はキスマイファンのみならずジャニーズファン全体に衝撃を与えたとともに、「危機感を感じる」といった声も多く上がっていた (既報)。


 しかし、ここで折れないのがキスマイファン。デイリーランキングの結果が出たあと、週間ランキングでの1位を目標に、TwitterなどのSNSを使って購買を呼びかけ始めたのだ。すでに購入済みのファンがさらに複数枚購入したという報告も続々と上がり始め、これを「追いシャララ」と名づけたファンもいたようだ。

 この活動は実を結び、24・25日のデイリーランキングではキスマイが1位に浮上。しかし、26日にはボイメンが約1万9,000枚を売り上げ、再び1位に返り咲く。売り上げ枚数ではキスマイに軍配が上がっているものの、その差は2~3万枚ほど。1日で簡単にひっくり返されてしまう可能性は捨てられない状況であった。

 そんな中、「キスマイのピンチを救おう!」とまず立ち上がったのは、SMAPファンたち。両グループはSMAPの前チーフマネジャーを務めていた飯島三智氏のマネジメントを受ける“飯島派”と言われており、SMAPとの共演が特に多い。“弟分”としてキスマイのことを応援しているファンたちが、CDを購入してピンチに手を差し伸べたようだ。

 また、「恩返し」の意味でCDを購入したという報告があったのは、Sexy Zoneのファンたち。2011年、デビューシングル「Sexy Zone」がオリコンデイリーランキングで2位になったことを受け、急きょ握手会を開催。会場では同時にCD販売イベントが行われた。この際、Kis-My-Ft2北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太、そしてA.B.C-Z、ジャニーズJr.のメンバーも握手会に参加し集客に一役買った経緯があり、今回は逆にSexy Zoneファンがキスマイのピンチに立ち上がったというわけだ。

 そして、ジャニーズファン以外にも購買運動は広がりを見せた。すっかり“オタクキャラクター”が浸透した宮田俊哉が愛するアニメ『ラブライブ!』(TOKYO MX他)のファンたちが、「オレらの宮田さんがヤバいの? キスマイの曲買おう」「キスマイさんがピンチなのか!? ラブライバー宮田さんの給料になればそれが『ラブライブ!』に投資されるってことだから、実質『ラブライブ!』に投資してるようなもんだ!」と、続々とCDを購入したとの報告がTwitter上で飛び交うように。また、舞台『TAKE FIVE』で藤ヶ谷を知ったという宝塚ファン、『ペットの王国 ワンだランド』(テレビ朝日系)で横尾渉と共演している篠田麻里子のファンなども「キスマイのために」とCDを購入したよう。

 その結果、集計最終日にあたる28日には、3万2,665枚を売り上げ、9月5日付けオリコン週間シングルランキングでは「Sha la la☆Summer Time」が1位となり、前作「Gravity」の初週売り上げ枚数を5万枚以上も上回る26.7万枚という結果を残した。これを受け、キスマイの所属レコード会社エイベックスが運営する公式サイトのスタッフブログには、「本当に多くの方の応援を頂き、有難うございました! ファンの皆さんからも、この夏最後のプレゼントを頂いた思いです。CD1枚1枚に想いを込めて買って頂いた事をしっかり受け止め、感謝の気持ちは、必ず作品でお返しします」と、感謝の言葉がつづられている。

 夏の終わり、熱い戦いを繰り広げたキスマイファンからは、「週間ランキング1位おめでとう! キスマイ担、ご協力してくださったみなさま、avexさん、本当にありがとうございました!」「本当よかった……キスマイのファンの他にもたくさんの人たちが協力してくれた結果だね!」「今回のことでキスマイって本当にいろんな方々に愛されてるんだなあと思いました。本当に感謝です!」と、祝福や感謝の言葉があふれている。

 キスマイが今まで幅広い分野で活動してきた結果、そしてなによりもファンの熱意で勝ち取った1位。まさに同曲の歌詞同様、「やり残しはナシ」な夏の思い出になったようだ。