玉森裕太、藤ヶ谷太輔

「オレらだってたまにはめっちゃ笑顔になりたいんやで……」



 8月14日まで行われていた、Kis-My-Ft2のドームツアー『Kis-My-Ft2 CONCERT TOUR 2016 I SCREAM』。同ツアーは、6月22日に発売した新アルバム『I SCREAM』の収録曲をメインに構成し、メンバー7人がそれぞれセルフプロデュースを行ったソロ曲が目玉のひとつとなっていた。


 なかでも、宮田俊哉がセルフプロデュースを務めた「ヲタクだったってIt’s Alright!」は、本人が以前から楽曲提供を熱望していたヒャダインこと前山田健一が作詞作曲を務め、ミュージックビデオではお笑い芸人でイラストレーターの鉄拳が書き下ろしたパラパラ漫画のアニメーションが使用されるなど、アルバム発売のころから話題となっており、コンサートでも大盛況。同曲のパフォーマンスは、宮田とジャニーズJr.内ユニット「Snow Man」の佐久間大介、阿部亮平がメインで、途中からKis-My-Ft2メンバーが合流するサプライズが用意されていた。

 実際に7月1日の京セラドーム大阪公演では、横尾渉、藤ヶ谷太輔、北山宏光、玉森裕太が登場。宮田が「玉もやりたかったのかー?」とうれしそうに話しかけるも、玉森は「ちょーやりたくねぇー」と嫌そうな顔をして踊っていた。しかし、翌日2日に同会場で行われた2日目公演では、玉森が「オレ、この踊りが1番やりたくない」と言いながらも、1番激しいヲタ芸を披露していたよう。

 宮田に対する玉森のツンデレは恒例だが、今回に限っては事情があったよう。その真相を、「月刊ソングス」2016年9月号(ドレミ楽譜出版社)で明かしている。

 実は宮田のソロを披露する際に、玉森と藤ヶ谷の間であるルールを作っていたというのだ。藤ヶ谷が「宮田のソロ曲が、すごく盛り上がるんですよ。すごく楽しい(笑)」と語ると、玉森が「俺も(笑)」とライブとは真逆の反応を示す。藤ヶ谷は「俺と玉で、毎回、今日は何%の力を出すって決めてるんですよ(笑)。今日は45%っていう日もあれば、160%の日もあって、160%の日は、宮田より激しく踊ってます(笑)」と、日によってパフォーマンスに緩急をつけていたのだとか。

 また、藤ヶ谷は「最初、宮田は“ガヤさん(藤ヶ谷)はクールな感じでやってほしい”って言ってたんですよ。それで初日はそうしてたんですけど、何かハメられたなと思って(笑)。クールにしてるとすごい浮くんです(笑)」と話した。そのため、「お客さんに、藤ヶ谷、普通にやりたくないんだって取られちゃいそうだった(笑)。それで、玉と、何かクールは違ったねって話して、じゃあ、もう逆に160%の力を出して行こうって」と、ルールを作った経緯を明かした。

 実際には、ライブ中には仕方なさそうな反応をしていたが、内面ではとても楽しく踊っていたという玉森と藤ヶ谷。同ツアー中、何度も会場に足を運んだファンは、日ごとに異なる彼らのヲタ芸ダンスへの気合いを見抜けていただろうか。