木村拓哉

木村くんの言葉はいつでもまっすぐファンに届いてます



 SMAP・木村拓哉が男性ファッション誌「UOMO」(集英社)で連載している「木村拓哉 Session」。「ホンネ」がテーマの12月号(10月24日発売)では、グループの解散や今後の活動について素直な思いを語っている。


  木村は8月の解散発表時、プライベートで米ハワイに滞在。一部報道によれば、元チーフマネジャー・飯島三智氏と木村を除くメンバー4人がジャニーズ事務所からの独立を検討した昨年末、木村だけは残留の意思を表明。メンバー内が1対4の構図となるなどしこりが残り、最終的に木村はハワイで「解散」という決定事項を伝えられたとされている。

 そんな木村は“ホーム”ともいえる同誌の連載で「自分のスタンスとしては、これまで『I am』ではなく、『We are』でずっとやってきました。『We』の中には支えてくれるファンやスタッフもいて、そういう人たちに向けてしっかりコミュニケーションがとれないまま半端なかたちで終わってしまうことが本当に残念です」と、本音を吐露。

 一部メンバーの反対によって“解散コンサート”もできない状態と報じられているが、木村は「今までグループとしてやり続けてこられたのは、間違いなく支えてくれた人たちのおかげ。その人たちに向けて『ありがとうございました』ではなく、『ありがとう』という言葉をとにかく伝えたいですね」と話しており、ファンに直接お礼を述べる機会を望んでいるようだ。続けて、「たとえグループとしての活動が終わっても、それまでの思い出や記憶がなくなるわけではないから、この先も関係性はずっと続いていくという意味で、過去形ではない純粋な『ありがとう』をちゃんと伝えたい」と、礼節を大事にする彼らしい言葉も。

 また、今年で放送開始から20年を迎えた『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に大物の海外アーティストが出演するなど、これまでの活動は「自分たちの力だけでは絶対にできなかったことばかりだった」と振り返る木村。「年末に出るベストアルバム(『SMAP 25 YEARS』)だってそうです。自分たちができない代わりに、レコード会社のスタッフが『ファン投票によるベストアルバムを作りましょう』というかたちで動いてくれている。その話を聞いたときはすごくうれしかったですね」と、12月21日発売のベストアルバムについても言及した。「自分たちができない代わりに」という一言は、暗にメンバー間のディスカッションができないことを示唆しているのか、それとも事務所からの制止によりメンバーがアクションを起こせない事態になっているのか。解釈は難しいものの、これが木村の本音であることは間違いない。

 一方で、「自分個人の今後に関しては、はっきり言って、模索中。今さらかよって感じだけど(笑)、いろんなことが渦を巻いていたときは、そんな先のことを考える余裕なんてなくて、とにかく海に行っていました」と答えるなど、解散後のソロ活動へ向けて気持ちの整理がついていない様子も垣間見える。とはいえ、同誌には木村らしく心強いコメントもあり、今後も変わらず仕事に対して真摯に取り組んでくれることだろう。

 このように木村はファンへの思いや解散後の自身について正直に語っているが、ファンの受け取り方はさまざまだ。「木村くんも諦めてないと思う。ファンの思いも届いてると感じた」と前向きに捉える声のほか、解散撤回を望むファンからは「『UOMO』読んだら木村さんが解散を受け入れているようでつらい。もう無理なのか」「『UOMO』の木村くんの言葉に裏はないと思う。現状は解散に向かって進んでて『We』の気持ちは置いてけぼり……」「ホントに解散する気なんだ。まだ時間はあるから変わると信じたいけど、取材の時点で本人が受け入れてるってショック」と悲観的に考え、落ち込むファンが続出。

 かたや、「この先何があっても拓哉くんを信じてついていく。これからもずっと大好き」「前を向いて、たくさん模索して。新しい展開を楽しみにしてます」と、ソロ活動に期待を寄せる声が出るなど、大きな反響を呼んでいる。

 SMAPが解散する年末まで、残り2カ月。本当に5人での活動が最後になるのならば、明るく晴れやかな気持ちで駆け抜けていってほしい。