ジャニーズ事務所といえば、いわずと知れた“美少年帝国”だ。もともと美しい男子に化粧を施し、女装をさせてみたらさぞかし美しいのではないか、と考えてしまうファンは多いだろう。実際、これまでジャニーズタレントが女装にチャレンジした例は多い。

一番よく知られているジャニーズの女装といえば、慎吾ママだろう。香取慎吾がSMAP時代、中居正広とレギュラー出演していた番組『サタ☆スマ』(フジテレビ系)から誕生した“ママキャラ”だ。「慎吾ママのこっそり朝御飯」というコーナーから生まれた慎吾ママは、「おっはー!」というフレーズで、2000年の「新語・流行語大賞」の大賞を受賞。デビュー曲『慎吾ママのおはロック』は、ミリオンセラーを達成するという快挙まで成し遂げた。香取以外もSMAPのメンバーは、『SMAP×SMAP』のコントコーナーなどで、それぞれ女装姿を披露している。

ジャニーズの中には、Kis-My-Ft2のように、メンバー全員でそろって女装に挑戦したグループもいる。キスマイはデビュー翌年の2012年、CMキャラクターを務めていたガムの新CMで、女装に初挑戦。七人それぞれが1時間以上をかけてメイクやネイルを施し、ウィッグをつけ、女性になりきった。このインパクトが強かったせいか、CMソングに採用されたサードシングル『SHE!HER!HER!』はヒットを記録している。

それから3年後の15年には、関ジャニ∞が「キャンジャニ∞」という“ガールズユニット”として、メンバー全員がセーラー服姿の女性に変身。ゲームのCMのためのキャラクターだったが、キャンジャニ∞名義のCMソング『CANDY MY LOVE』も、『前向きスクリーム!』のカップリング曲としてリリース。CMで見せる女の子らしいかわいいしぐさ、そしてせつない乙女心を歌った曲の内容がファンの心を捉えた。ちなみにキャンジャニ∞では、丸山隆平は「丸子」、大倉忠義は「倉子」といったように、それぞれ名前もつけられていた。

昨年には、TOKIOの松岡昌宏がドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)で、女装の主人公に挑戦。今年2月25日公開の映画『彼らが本気で編むときは、』では、生田斗真が女装の役に挑む。男性としても十分魅力的なジャニーズアイドルたちだが、女装することでさらなる魅力が開花することがあるのかも!?