4月24日より、ゴールデンタイムに進出した『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系、月曜午後8時~)。深夜枠からの昇格早々、1ケタの視聴率を2回連続で記録した上に、視聴者からも内容に対する不満が噴出するなど、早くも暗雲が立ち込めている。

同番組は、2011年10月に火曜午後11時15分~0時15分の枠で『白黒ジャッジバラエティ 中居正広の怪しい噂の集まる図書館』としてスタートし、13年4月から『中居正広のミになる図書館』に改題。近年は、特定分野の専門家が、出演者に“がっかりさせる”ような雑学や知識を披露する「知らなきゃ良かった」企画が人気を呼び、そのほかにも「居酒屋40題」や、クイズ「君の名は。」というコーナーを放送していた。

そんな『ミになる図書館』が、4月から月曜午後8時台のゴールデン枠に昇格。3月の会見では、中居自らが「生放送になる」と発表し、「これからもっともっとテレビが面白くなるために、僕らもスタッフも頑張らなくてはいけない」などと、意気込みを語った。初回放送に向け、中居にしては珍しく同局の他番組にゲストとして登場したところ、『アメトーーク!』(4月20日放送)は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、香取慎吾と共演した『SmaSTATION!!』(22日放送)も8.3%と、高視聴率を獲得。『帰れまサンデー』(23日放送)は、前週16日の7.7%から2.5ポイントアップの10.2%を記録するなど、いずれも“中居効果”は歴然で、本放送の数字にも注目が集まっていた。

「ところが、フタをあけてみれば、初回の2時間スペシャルは7.6%と、大惨敗。2回目(5月8日放送)も2時間枠でしたが、6.8%にダウンしてしまいました。さらに、2回目の放送はその後の番組である『Qさま!!』が8.5%、『報道ステーション』は9.5%にまで上昇しており、中居の番組が視聴者から避けられていることがわかります。同日の裏番組は、『有吉ゼミ』(日本テレビ系)の13.3%が圧倒的で、そのほかは『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京)が8.2%、『結婚したら人生劇変!〇〇の妻たち』(TBS系)は6.7%という結果でした。また、時間が丸かぶりだった『ネプリーグSP』(フジテレビ系)にも11.3%と差をつけられるなど、裏に数字を獲られている現状です」(ジャニーズに詳しい記者)

5月1日には、KAT-TUN・中丸雄一がゴールデン初MCを務める『世界ルーツ探検隊』の初回2時間スペシャルが同枠で放送されたが、こちらも5.1%という低視聴率を叩き出した。『ミになる図書館』と『世界ルーツ探検隊』が相次いで“爆死”したテレビ朝日は、改編によって月曜午後7~8時台の視聴率が低迷している。

「ゴールデンに昇格した『ミになる図書館』は、深夜時代の方が視聴率を獲っていました。例えば、改編前の今年1月31日には深夜枠で6.9%を記録し、ゴールデンの試験版として、生放送で『世代別クイズ』が行われた4月4日のオンエアーも7.4%。また、ゴールデン進出後は視聴者からの『クイズだけはつまらない。「知らなきゃ良かった」が面白かった』『クイズを変えて、以前の「知らなきゃ良かった」に戻してほしい』といった、企画に対する不満も見受けられます。番組の公式サイトには『世代間ギャップを楽しむクイズや今までのテイストをいかしたトーク企画』『一流アスリートたちが語るスクープ話など』と記載されており、クイズだけでなく、さまざまな企画を行っていくことを示唆していますが……」(同)

11年の開始当初から交代で出演しているKis-My-Ft2の北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太は続投し、ゴールデン枠では中居のプロデュースで結成した舞祭組の4人(千賀健永・宮田俊哉・横尾渉・二階堂高嗣)も“中継リポーター”という役割で出演。アスリートのチャレンジを見守る形でスタジオとの橋渡しを担っている。しかし、レオタード姿での登場が続いたため、ファンは一様に「あんな舞祭組は見たくない」「舞祭組にレオタードは求めてない。悲しい」と、嘆いている。

次回の放送は22日で、9日のオンエアー後に、ある番組関係者がTwitterで「ご視聴ありがとうございました!『再来週』は初の!レギュラー放送です」と、告知している。1時間枠になり、視聴率が安定することを期待したい。