千賀健永

「努力家」って言われる千ちゃんカッコいいよ~(号泣)

―――『プレバト!!』(TBS系)に挑むジャニーズアイドルたちの活躍と成長の記録として、毎週放送内容を更新中!


■今回の挑戦者

 千賀健永(Kis-My-Ft2) 6月29日放送 ジャンルは「俳句」

■テーマと作品

 今回の俳句査定は、今年4月に行われた春の「俳桜戦」に引き続き、名人・特待生のみで行われるタイトル戦の第2弾、夏の「炎帝戦」が行われた。“炎帝”とは、中国で夏を司る神であり、暑いことを表す夏の季語。現在のランクを問わず、今回発表した一句の出来のみで競う、ハイレベルな勝負が繰り広げられた。

 通常の査定では、人や建物・乗り物・植物など、俳句の題材になりそうな情報が多く詰まった写真が題材となるが、今回はハイレベルなお題「海」。果てしなく広がる海と空だけというシンプルな写真から、どれだけ発想を膨らませられるかが問われる。

 現在、特待生3級の査定を受けている千賀だが、この難題に「パッと見たとき、海かどうかもわからないですからね」「ほんっとなにも浮かばなかった」と、ついつい愚痴がポロリ。そんな千賀にMCのダウンタウン浜田雅功は、「じゃあ、断ったらよかったやん」とそっけない反応で、「そういうことじゃないです!」と慌てる“イジられキャラクター”らしい一幕も。

 そんな千賀健永の作品は……「雷鳴を 吸ってうねるや 蒼き海」

 シンプルな海の写真から魚を連想したらしい千賀だが、「海の中の魚にすると、魚の句になっちゃうな」と考え、海そのものを描くことにしたとか。そこで、海の表情を変える雷雨を想起し、「雷鳴を吸って、うねってる波のイメージ」でこの句を詠んだという千賀。俳句名人初段で、メンバーの横尾渉からは「まあ、平均値の俳句だな」と上から目線のコメントをされ、「オレより下だったら、ボコボコに言ってやるからな!」と、対抗心をむき出しにしていた。

■作品の評価

 夏井いつき先生は、開口一番「まず、発想から褒めたいですね。天気のいい、気持ちのいい青いところから、雷が鳴ったらどうなるんだろうと、そこにいけるっていうのがまずひとつ」と、千賀が力を入れた“海の表情”という発想について絶賛。さらに、「雷鳴」という音を表現した語について、「音を吸い込むという、そういう発想ですよね。ここも褒めるべき点だと思います」と評していた。最後を「蒼き海」で締めたことについても、ありきたりな表現に陥らずに、“蒼”という生気のないくすんだ青を表現したことにより、最初の「雷鳴」という言葉も活きてくると解説していた。

 上五・下五が絶賛を受けたのに対し、中七は少々残念な評価に。感嘆をあらわす「や」に頼らず、複合動詞を使って畳み掛けるように指導した夏井先生。しかし千賀はこの技法を知らなかったようで、「は?」と素直な反応を見せていた。夏井先生の手直しの結果は、「雷鳴を 吸いうねり立つ 蒼き海」。千賀の思い描いた情景が、さらにはっきりと感じられる一句となった。

■結果

 炎帝戦挑戦者9人の中で、ほぼ真ん中のランキングである特待生3級の千賀が、真ん中の5位を獲得するという、至極順当な結果となった。千賀自身は「マジか~!」と、悔しそうな表情を見せていたが、今回も俳句の出来自体は上々。夏井先生からも「千賀さん、俳句を始めて2年くらい? 2年でここまでちゃんと言葉選びができて、本当によく努力してると思いますよ。もう本当、期待してますのでね」と、これまでの勉強の成果に太鼓判を押されていた。夏井先生の言うように、今後の上達に期待したい。

***『プレバト!!』とは……複数の芸能人・著名人が特定のテーマにそって、俳句や生け花、水彩画などの才能を競う番組。毎週20%に迫る高視聴率を記録している同番組には、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Zなどのジャニーズアイドルも出演しており、多彩な才能を発揮し(または発揮できず)、番組を盛り上げている。

 この番組では評価の基準として、「才能アリ」「凡人」「才能ナシ」と3つのランクが設けられ、その道のプロが作品をジャッジする。また、「才能アリ」の評価を受けた中でも特に優れた成績を残した人は、「特待生」へと“昇格”する。「特待生」はさらに「5級~1級」「名人」そして最高位の「師範」と細かく分けられ、スキルアップを目指している。