6月30日放送のラジオ番組『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)で、元SMAP・中居正広がジャニーズ事務所の後輩であるKis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔を大絶賛した。中居&藤ヶ谷といえば、2015年の春頃に東北旅行に出掛けたほか、昨年は初めて一緒にゴルフを楽しんだ仲。プライベートでの交流が増える一方で、仕事面での藤ヶ谷の“新境地”を見た中居は、強い衝撃を受けたようだ。


ラジオのフリートークで、中居は3~4月に東京と大阪で上演されていた藤ヶ谷主演舞台『そして僕は途方に暮れる』を観劇したと報告。公演前から何度も藤ヶ谷に「見に来て」と声を掛けられた上に、歌手・大澤誉志幸の同名タイトル曲「そして僕は途方に暮れる」が好きなことも後押しとなり、劇場の「一番後ろの、一番端の席」で見たとか。

中居は「スゴく好きな歌だった。それだからって、まぁ藤ヶ谷だっていうのが、もちろん大前提なんだけど」と前置きしつつ、「そんな俺、舞台見るキャラとかも一切出したこともないし……。で、ほかのじゃあ、ジャニーズの子とかももちろん含め、見る習慣とかをあんまり出してないのに。“なんでこんなに押してくるんだろうな、気持ちわりぃな”と思ってて。なんか(今回の舞台に)自信があんのかな? みたいな」と、誘われた時の率直な心境を明かした。

同舞台は、自堕落な生活を送るフリーター・菅原裕一(藤ヶ谷)が家族や友人を裏切り続け、さまざまな人間関係から逃げる過程を描いたストーリー。共演は前田敦子、中尾明慶、板尾創路らで、“演劇界の鬼才”といわれる三浦大輔氏が書き下ろした新作だ。そんな豪華メンバーが揃った舞台について、「僕は好きだったんですよ。面白かった! 見て良かったな~。僕が好きな、ストレートプレイ(歌唱を含まない演劇)なんですけど。僕の好きな感じの舞台だったんですよ」と、“僕は”楽しかったと振り返った。しかし続けて、藤ヶ谷のファンには「物足りないと思う」と、一言。その理由について、「あのー、なんつぅんだろな」と言葉を続け、

「(ファンが)いつも見てる、輝かしい藤ヶ谷くんから見ると、それをやっぱり期待しちゃうと、“物足りなかった”と思うかもしれないなぁ。でも、“舞台っていうのは、こういうものなんだよ”ってことも、なんか学んでほしいなぁって。で、藤ヶ谷のことが好きで、見に来たことによって、舞台の楽しさっていうのもなんか学んでほしいなって」

と、若い世代が多いとされる藤ヶ谷ファンへの思いを語った。その一方で、中居自身は藤ヶ谷のアイドル姿には「キュンキュンしない」しないが、この舞台の藤ヶ谷は「すんごい良かった」と称賛。

「藤ヶ谷がもうやっぱり、全然良かったですね。たぶん、スゴく稽古しただろうな~とか。もう徹底的にやっただろう。日頃の、そのキスマイで見てるとかね? 東京ドームで見ている藤ヶ谷とは全然違いましたから。あー、これ見て良かったなって。『藤ヶ谷いいな~』と思いながら」

何度も藤ヶ谷を褒めちぎり、大絶賛といった調子の中居。ちなみに、お目当てだった肝心の曲はカーテンコールが終わる頃に流れたといい、思わず 「おい! そこかよ!」と、拍子抜けしてしまったそうだ。

中居自身も話しているとおり、そもそも観劇すること自体が珍しく、SMAPメンバーの出演作品にもなかなか顔を出さなかっただけに、多くのファンが「後輩の舞台の話をするなんて珍しい」と驚愕。また、「舞台の内容だけでなく、見に行っているファンのことまで思いがいくというのが、なんとも中居くんらしい」「アイドルを求めるキスマイファンには物足りないかもしれないけど、成長過程も大切と語る……。ファンも一緒に育つことを一番知っている人だ」と、感激の声が続出。

一方、キスマイファンからも「『藤ヶ谷くんのファンは物足りなかっただろうけど、彼の成長を受け止めてほしい』って言ったのが、さすが先輩だと思った」「舞台の感想をファンに向けて言ってくれて、スゴく心に響いた……頑張って成長します。ストーリー的にも、見終わった後にモヤモヤしてたけど、スッキリした」「中居さんが藤ヶ谷くんの舞台を褒めてくれたの、かなりグッときた。私たちファンへの言葉も心に沁みる」などのコメントが上がり、胸に迫っていたようだ。

6月25日放送の『帰れマンデー見っけ隊!!』(テレビ朝日系)では島根県の旅ロケに参加し、絶妙なコンビネーションを見せていた中居&藤ヶ谷。今後もレギュラー出演する『中居正広のミになる図書館』(同)などでの共演を通じ、距離を縮めていってもらいたい。